P2Pイベントハンドラ

クライアント同士のP2Pサービスを補助ためのイベントがこのイベントハンドラに実装されます。

例えばボイスチャットなどを実装する場合、P2Pデータチャンネルでのボイスチャット実行の前準備のために、XMPPサーバーを仲介して、クライアント同士が情報を交換します。

on_toward_user_iq

サーバーではなく、特定のユーザーに向けたIQを受け取ったときに、適切に配信するためのイベントです。

SYNOPSIS

sub on_toward_user_iq {
    my ($self, $ctx, $args) = @_;

    my $sender_jid   = $args->from;
    my $receiver_jid = $args->to;

    my $receiver = 
        $ctx->get('db')->find_user_by_username($receiver_jid->node);
    return unless $receiver;

    my $builder = 
        Ocean::Stanza::DeliveryRequestBuilder::TowardUserIQ->new;
    $builder->to($receiver_jid);
    $builder->from($sender_jid);
    $builder->query_type($args->type);
    $builder->request_id($args->id);
    $builder->raw($args->raw);
    $ctx->deliver($builder->build());
}

引数としてOcean::HandlerArgs::TowardUserIQを受け取ります。このオブジェクトは次のアクセサを持ちます。

アクセサ名	概要
from	送信者のFull JID
to	宛先のFull JID
id	リクエストID
type	IQのtype
raw	IQの中身

配送には次の配送リクエストビルダーを使います。宛先のチェックだけ行い、後のデータは基本コピーするだけでよいでしょう。

Ocean::Stanza::DeliveryRequestBuilder::TowardUserIQ

セッター名	概要
from	送信者のFull JID
to	宛先のFull JID
query_type	IQ type
request_id	リクエストID
raw	IQの中身